昨年の父ティム・ケラーの病気治療の合間をぬって、私は1980年代から2000年代にかけて父がどのように福音を語ってきたのか聞いてみた。特に私は、父が清教徒派のジョナサン・エドワーズとオランダの新カルヴァン派から受けた影響について知りたかったのだ。父(以下、ケラー)は、自身の信仰形成の初期に、内面の敬虔さよりも人生全てに及ぼすキリスト教の効果を強調する新カルヴァン主義の解釈に出会ったそうだ。(カイパーやバヴィンクが経験的敬虔に関する著作を残していないという意味ではない。単に父がそれらに接する機会がなかっただけである)そのため彼は内面の敬虔さについて探求した英国のエドワーズ、ジョン・オーウェン、ピューリタン(清教徒)ら、改革派神学を個人的で経験的なモデルに落とし込んだような著作を読んだ。

